btn

「できる!」がふえる!英語で1分間自己紹介

1分ピッチ

イベント予約 メール
nav

プレゼンで絶対にしてはいけないこと、と言われたら
どんなことを思いつくだろうか。

 

例えばこんなプレゼンはどうだろう↓

 

早口
感情的になる
聞こえにくい小さな声で話す

 

一般的に、これらはすべてNGである。
なぜなら、プレゼンは相手に聴いてもらい相手の行動を促すものだからである。
すなわち、聴いてもらいやすいように話すのがプレゼンの「鉄則」なのである。

 

しかし、極まれに、かなり例外的に、この「鉄則」から外れても、心に残るプレゼンがある。
いや、むしろ鉄則から外れることで、他人事ではないのだ、と聞いた後も考えさせられる。

 

セネガル出身の若き女性起業家、Magatte Wadeのプレゼンがそれである。

 

Why its’s too hard to start a business in Africa – and how to change it
(アフリカで起業することがなぜ困難なのか、どうやって変革するか)

 

アフリカの貧困や難民問題など、最初は落ち着いて話している。
ところが、その解決方法として祖国で起業するのだ、
という話をしているうちにMagatteはだんだん興奮してきた。

 

途中からは、プレゼンで絶対にやってはいけないNGのオンパレード…。

 

早口でまくしたてる(⇒時々大事なキーワードが聞き取れない)
大きな声で怒鳴る(⇒聴いている人は怒られているように委縮する)
挑発的な発言をする(⇒”Now, you tell me why…,” “What are YOU doing??”)
怒りの感情をあらわにする(⇒聴いていて不快な気分になる)

 

それでもなぜ、Magatteのプレゼンはこんなに心に残るのだろうか。

 

それは、命の叫びだから。
自分だけではない、貧しさに苦しむアフリカの人々の叫びだから。
難民ボートで祖国を逃れる途中で溺れて亡くなった人、奴隷として売られた人々の叫びだから。

 

“You get out of my way! You let me do my job!”
(私たちは自分たちで職を作り雇用を生み出す。自分たちのことは自分たちでする。だから誰も、どんな制度も、私たちの邪魔をしないでくれ!)

 

アフリカに職を作り出すことで、移民問題も平和的に解決できるのだ。
私たちに残された時間は少ない。
急がなければ、暴力が暴力を生む方法しか、私たちにはなくなる。

 

そのMagatteの命の叫びに、心が揺さぶられる。
Magetteのプレゼンを聴いた後、しばらく呆然とした。
遠いアフリカのことだけれど、自分には何ができるのだろう、と考えた。

 

プレゼンの「鉄則」から完全に外れているが、
プレゼンの本来の目的である「相手に行動を起こすことを促す」ことを、
Magatteのプレゼンは見事に達成しているのだ。